2026.06.18
GLM 5.2 オープンソース公開と GLM Coding Plan 料金まとめ
智譜AI(Zhipu AI)が2026年6月、フラッグシップモデル「GLM 5.2」をMITライセンスでオープンソース公開した。個人・企業とも商用利用可能で地域制限もない。今回の重点は会話性能より、Agent(自律型AI)による長期タスク実行能力である。
主なアップグレード
100万トークンコンテキスト — 大規模コードベース分析、複数ドキュメント処理、長時間のAgent作業を支える。
Agent能力の強化 — Terminal-Benchで開放重みモデルとして初めて80%を突破。ターミナル上のプログラミング・デバッグ・多段階タスク計画でクローズドモデルに迫る。LiveBench Agent CodingでもKimi K2.7 Codeと並び、上位三名のうち二つが開放重みモデルとなった。
推論深度の調整 — タスク難度に応じて思考深度を変え、単純タスクは高速、複雑な開発は深く思考する。
技術面 — IndexShareにより100万トークン環境のFLOPsを約2.9倍削減。MTP最適化で推測デコード受容長が最大20%向上。MoE構造で総パラメータ約753B。vLLM、SGLang、Transformers、KTransformers等に対応し、Ascend NPUもサポート。
ローカル運用の現実
4bit量子化でも476GB以上、最低1bit動的量子化でも176GB超のメモリが必要で、一般ユーザーのローカル運用は非現実的。記事では3Dシーン構築やWebGL OS、FPSゲームなど高難度コード生成でも高い競争力が報告されている。753Bは個人デプロイには不向きだが、蒸留・微調整による70B・32B・8B等の小型版登場が期待される。
GLM Coding Plan(z.ai サブスクリプション)
ローカル運用が難しい一般ユーザー向けに、Z.AI(z.ai/subscribe)が GLM Coding Plan を提供している。Claude Code、Cursor、Cline、OpenCode 等の対応ツールで GLM-5.2 / GLM-5-Turbo / GLM-4.7 を利用でき、月額18ドルからのサブスクリプションでオンライン体験が可能。
公式サポートツール内での利用に限定され、非対応ツールや SDK 経由の不正利用は制限される。
対応ツール・機能
- 対応 IDE / Agent ツール: Claude Code、Cursor、Cline、OpenCode、Trae、Kilo Code 等
- 対応モデル: GLM-5.2、GLM-5-Turbo、GLM-4.7
- 主な用途: 自然言語プログラミング、コード補完、デバッグ・修正、コードベース Q&A、Lint 修正・マージ競合解決など
- 付帯 MCP: Vision Understanding、Web Search MCP、Web Reader MCP、Zread MCP
料金(2026年6月時点・公式)
| プラン | 月払い | 四半期払い(割引) | 年払い(割引) |
|---|---|---|---|
| Lite | $18 / 月 | $48.60 / 四半期(実質 ~$16.2/月) | $172.80 / 年(実質 ~$14.4/月) |
| Pro | $72 / 月 | $194.40 / 四半期 | $691.20 / 年 |
| Max | $160 / 月 | $432 / 四半期 | $1,536 / 年 |
旧プラン移行ユーザーは、2026年4月30日以降の一定期間、上記割引価格の 50% OFF で購入可能(例: Lite 月払い $9、四半期 $24.30)。
利用枠(目安)
1 prompt ≒ モデル呼び出し 15〜20 回。月間枠は API 換算で月額の約 15〜30 倍相当(週次上限込み)。
| プラン | 5時間あたり | 週あたり |
|---|---|---|
| Lite | 最大 ~80 prompts | 最大 ~400 prompts |
| Pro | 最大 ~400 prompts | 最大 ~2,000 prompts |
| Max | 最大 ~1,600 prompts | 最大 ~8,000 prompts |
MCP 月間上限
| プラン | Web Search / Web Reader | Vision Understanding |
|---|---|---|
| Lite | 100 回 / 月 | 5時間 prompt 枠を共有 |
| Pro | 1,000 回 / 月 | 同上 |
| Max | 4,000 回 / 月 | 同上 |
注意事項
- GLM-5.2 / GLM-5-Turbo は ピーク時間帯(UTC+8 14:00–18:00) に 3倍、オフピークに 2倍 のクォータ消費。2026年9月末まで、オフピークは 1倍 の期間限定特典あり。
- ルーティン作業は GLM-4.7、複雑タスクは GLM-5.2 の使い分けが推奨される。
- Coding Plan の枠と API 従量課金は 別管理。API 呼び出しはプラン枠を消費しない。
- 実際の利用可能量はリポジトリ規模、タスク複雑度、auto-accept 設定等で変動する。
まとめ
GLM 5.2は、オープンソースAIがAgent・プログラミング分野でトップクラスのクローズドモデルに迫る重要なマイルストーンである。個人でフルモデルを動かすのは現実的ではないが、GLM Coding Planを使えば IDE 上で手軽に試せる。